認知症の診断
STEP1問診
まずは患者や家族に病歴を話してもらいます。 注目しているポイントは
いつからあるか
慢性経過かどうか、急に始まり進行が早い場合は別の病気の可能性も考慮
主体の症状は何か
物忘れ・性格の変化・意欲の低下など
物忘れが主体→アルツハイマー病
幻覚がある→レビー小体型認知症
歩行障害や尿失禁を伴う→水頭症などの特徴がある
など病歴から考えられる疾患を特定し、それに沿って追加で質問していきます。
STEP2認知機能検査
長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)を用いて認知機能検査を行い、点数を基に程度を計ります。
点数 | 程度 |
---|---|
25-30 | 正常 |
20-25 | 軽度認知機能低下の疑い |
20点以下 | 認知症の疑い |
概ね上記を目安に判断します。また、患者の今後の認知機能障害の進行の指標とします。
長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)はこちら
※日本老年医学会ページへ移動します。
STEP3MRI・採血
頭部MRI、血液検査を行う MRIで水頭症の有無、脳梗塞の有無などをチェックします。
血液検査で、ミネラルバランスが悪くないか、甲状腺機能が悪くないか、ビタミンの低下がないかなど確認します。
これらは治療可能なため、見逃さないように注意が必要です。