認知症について

認知症の症状

※実際に医療現場で診断された患者さんの事例を挙げています

アルツハイマー病(74歳女性)

同じ話を繰り返し、同じ質問を何度も聞いてくる。生活用品が残っていることを忘れ、同じものを大量に購入してしまう。料理のレパートリーが減り、調理時間も長くなった。買い物の際、小銭の計算ができず毎回紙幣で清算するようになった。通帳がなくなったと騒いだが、探してみると家の中で見つかった。

レビー小体型認知症(67歳男性)

会社を退職後より、睡眠中に大声で寝言を言い、足をバタバタさせるようになった。自分でどこに物を置いたか忘れ、最近あった出来事の話をしても忘れている。来客はないのに、「お客さんが来ている」と早朝におにぎりを何個も作っていた。表情が乏しく、夕方にぼんやりとしていることが多い。診察では、安静時に手の震えがみられた。

前頭側頭型認知症(67歳男性)

比較的穏やかで社交的なタイプであったが、会議で急に怒り出し、熱心に取り組んでいた地域の自治体の役員を辞めてしまった。それ以降、人とあまり関わらなくなり、家族とも話をしなくなった。朝食を必ず同じメニューにしてほしいと言うようになり、少しでも違うと怒り出すようになった。甘いものは好んで食べなかったが、饅頭を何個も食べるようになった。言葉数が減り、身だしなみにも気を使わなくなった。

<< 前へ

次へ >>