認知症について

認知症の治療

現在認知症には投薬治療が施される場合が多いですが、使用されている抗認知症薬は4種類で、貼り薬のイクセロン(別名:リバスタッチ)、飲み薬のアリセプト、レミニール、メマリーです。それぞれ進行を遅らせる効果があると言われており、実際の外来では製薬会社の資料など、以下のような図を用いて説明することが多いです。

症状改善薬による治療の効果
厚生労働省:かかりつけ医認知対応力向上研修より

ですが実際には、内服開始により一時的にでも認知機能が改善することはほとんどありません。 しかし、気分が落ち込みぎみで何もやる気がなかったのが、少し元気になり趣味を再開できたなど、認知機能自体を改善させるわけではないが、気分を安定させる効果があります。 逆に興奮ぎみになってしまい、薬剤を中止したり変更することもあります。

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