患者様・ご家族の体験談
家族思いの母が突然認知症に、
遠距離介護で支える私の思い
母の症状にぴったり合う情報はどこ?
介護ブログが救いに

―認知症の症状については具体的にどうやって対応していますか
最初は認知症がどの程度進行しているか分からず、怪我や病気も重なり対応に苦慮しました。とにかくインターネットで症状をもとに検索しましたが、母の状況は複雑なのでぴったり合う情報を探すには骨が折れました。個人のブログで介護日記のようなものを載せている人がいて、それを見てWi-Fiがなくても使える見守りカメラを設置したり、ベッド脇にテレビのリモコンを置ける雑貨を購入したりしました。母が一人で生活できて、かつ危険のないように環境整備に力を入れました。
また、スマートフォンは扱いが難しいので携帯電話に買い替え、他の人に掛けないように電話帳も私と妹の番号だけ登録しました。認知症の人は脱水症状になりやすいとヘルパーさんに聞いたので、こまめに水を飲ませるように気を使っています。
―インターネットの情報は効果がありましたか
一部助けられたとは思います。しかし、「認知症」と調べても初歩的な対応策がたくさん出てきてピンポイントで欲しい情報を得られませんでした。介護用品も機能やサイズがそれぞれ違い、母の生活の邪魔にならないものを探すためには時間がかかりました。実際に介護をしている人のブログは、自分との共通項があったりして情報選択の助けになりました。
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『苦しい日々も楽しみながら、認知症でも意志はある』